ウッドデッキ作成工程では、根太の水平出しが重要です。


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最終更新日:2017年09月24日

ウッドデッキの組立て

ウッドデッキDIYで一番楽しい作業が、ウッドデッキの組立てです。
楽しさを倍増するウッドデッキ組立てのポイントを箇条書きにします。

  1. ウッドデッキDIYでは組立て手順は『DIY流』とします。
  2. 作業性よりも出来栄えの良さを優先します
  3. DIYデッキ施工は、プロとは施工手順が異なります
  4. デジカメで作業風景を記録します。作業に熱中していますと組立て作業の写真は撮り忘れてしまいます。細部のこだわりなどデッキ完成後には撮れない貴重な写真はデジカメに保存しましょう。

ウッドデッキ作成工程の事例を画像でも説明しています。「ウッドデッキ作成工程(画像で説明)」をご覧ください。

合わせ束を必要数(24個)作成します

合わせ束、根太、デッキ床板の納まりは下図となります。

合わせ束の説明図デッキ床板、根太、合わせ束の納まり

束は、33x95mmを3枚合せにした合わせ束を使用します
合わせ束で根太を挟み込みますので、根太の高さ調整が簡単になるメリットがあります
束に90mm角などを使用する方は、見える外周部の束に90mm角を使用しその他の束は合わせ束とすることをお勧めいたします。

今回はデッキ床板は長さつなぎしませんので、上図左側の合わせ束を24個作成します。

  1. 合わせ束のセット:中央の95mm短くカットした束材を2枚の束材で挟み込む。この時、外側2枚の束材は木表(きおもて)が外側に向くようにセットする。
  2. 合わせ束のビス留め:セットした3枚の合わせ束の一方の木口(こぐち、切断面)を揃えてビス留めする。ビスの本数は片面2本ずつ合計4本または片側3本ずつ合計6本のビスを使用。ビス留めには電動工具インパクトドライバーを使用します。
  3. ビス留めを会得する:束材のビス留めではビスの頭は束材にめり込んでも問題は有りませんが、幕板や床板のビス留めではビスの頭がめり込まないようにするため、束の作成でビス留めの練習をします
  4. 床板の長さが5メートルや6メートルなどの時は、床板の長さをつなぐため根太を2重にした上図右側の合わせ束を使用します。



根太を水平にし、根太を束にビス留めします

根太の取付けは重要な作業です

根太の水平の出し方根太の水平を出すのがウッドデッキ作成のポイントです。

今までの作業(整地と平石設置)では、ウッドデッキ作成で重要な水平が出せていません。
平石設置作業では高さを揃えて水平を出すことは困難な作業であり重労働となりますので、DIYでは合わせ束を使用し、合わせ束で挟み込む根太ので各根太の高さ揃えと水平出し方法が簡単で綺麗な仕上がりとすることができます。
従いまして、根太の取付けはウッドデッキDIYでは手抜きのできない重要な作業となります。十分な時間を掛け作業してして下さい。

合わせ束を平石の上に置き、根太を合わせ束に差し込み、根太の高さと水平を出しビス留めします

  1. 住宅側の根太から作成する:先ず根太の水平が出しやすい住宅側の根太(完成図面では左側の根太)を作成。根太の水平の出し方は住宅の基礎や外壁の水平を利用します。根太と合わせ束を1本のビスで仮留めする。
  2. 次に、右端の根太を作成しますこのサイトの説明ではこれから作成する右端の根太の高さや水平を出す作業が重要なポイントとなります完成図面の右端の根太は、上記1で作成済みの根太の高さに合わせ、水平を出すのが一番のポイント(重要)。根太の高さや水平の確認方法は、両端の根太に糸を張り水平器で糸の水平を確認する。根太の高さと水平を確認しビスで仮留め。
  3. 残りの根太を取り付ける:残りの根太(完成図面では中央の4本の根太)は、両端の根太の高さに合わせる(難しい作業ではありません)。
  4. 根太と合わせ束をビスで本締めする:全ての根太の高さが一致していることを確認し、全ての根太を束に本締め(ビス片側2本または3本使用)します。根太の高さが不揃いの時や水平が出ていない時は、仮留めしたビスを抜き、根太の水平と高さ揃えをします。


根太に幕板を取り付けます

根太を隠す幕板を取り付ける

幕板納まり図幕板の納まりは、根太を隠す幕板と根太と床板を隠す幕板の2種類があります

このサイトでは、ウッドデッキの幕板は根太だけを隠す幕板を取付ける説明としています。
根太とデッキ床板を隠す幕板の取付けは、ウッドデッキ外周部のすべてに取り付けるため(見栄え上)、作業の難易度は非常に高くなります。
幕板取付けの目的はデッキ床部の欠点隠しです。幕板は根太の木口隠しで十分です。
根太とデッキ床板を隠す幕板の取付け方法は、後日追加記載いたします。(お急ぎの方はご連絡下さい)

完成図面右側の幕板は床板施工後に長さカットすると綺麗な仕上がりとなります

  1. 床板ビス留めの前に幕板を取り付ける:6本の根太の先頭を幕板で固定する。一般的には幕板の取付けは床板張りの後となりますが、DIYでは幕板の取り付けはデッキ床板張り(ビス留め)の前に行います。床板張りの作業性は悪くなりますが幕板と床板の納まりを綺麗にするための作業手順です。
  2. 幕板のビス留め方法:幕板は各合わせ束に2本のビスで留める。根太の木口へはビス留めしない。ビス頭が幕板に食い込まないようする。
  3. 完成図面左側の幕板を取付ける:幕板を2本のビスで束にビス留めする。
  4. 完成図面右側の幕板は幕板の両端を各1本のビスで仮留め:床板張りが完成したら床板の最終長さに合わせて幕板のながさをカットし本締め(各根太に対しビス2本)する。

デッキ床板を根太にビス留めする

デッキ床板は幕板側から張り始め、張り終わりは掃出し窓側とする

幕板側からデッキ床板を張り始める理由を説明いたします。
DIYではデッキ床板を幕板側から張り始め掃出し窓の下に納まる床板で終了します。
床板1枚の幅は作業日の湿度により0.1mmから0.5mmほど膨張または収縮します。床板を20枚張れば、全体では5mm前後の誤差(膨張または収縮)となります。
また、目地5mmは5.0mmの精度することはできませんので全ての誤差を考慮しますと床板張り完成後では全体の誤差は5mmや10mmとなることもあります。
デッキ床板の仕上がりを綺麗にするために床板の張り方は幕板側から張り始め、床板の施工誤差を吸収できる壁側で終了するようにします。
そして、幕板はデッキ床板張りが完成した後に長さを決めてカットすると綺麗な仕上がりとなります。

サーモウッド製幕板は木表(きおもて)を見せる取付けとする

製材品の木表と木裏木表と木裏は年輪の向きを見て判断します

  1. 根太間隔が均等であるか再確認します。
  2. 幕板側から床板を張り始める:最初の床板は幕板より0mmから2mm出して張ります。
  3. 床板のビス留め(ビスの本数):サーモウッドでは床板のビス留めは床板幅の中央に1本で各根太にビス留めします。サーモウッド床板は雨天でも暴れることは有りませんので床板の幅に対してビス1本で十分です。一般的な樹種では床板の暴れを抑えるために床板の幅に対してビス2本で留めますが、幅に対して2本のビス留めは床材表面の干割れを大きくする要因となります。
  4. 床板は木表を見せる:サーモウッド床板は「木裏側に反る」ため木表を上にして使用します。一般的な製材品は木表に反るため雨水が溜らないようにするため木裏を上にして使用します。たとえ0.1mmの木表(または木裏)反りでも雨水は表面張力により水面ができるほど溜ります。その結果、床材の含水率が高い状態が続き木材にとって腐れやすい環境となります。

デッキ床板と掃出し窓の納まりについて

壁際の納まり図壁際のウッドデッキ根太、床板の納まり図

  1. デッキ床板の細部の納まりについて:ウッドデッキと住宅に隙間があること、根太は床板より短くても良いのではみ出ていない事を確認して下さい。
  2. 完成図面右側の幕板を取り付ける:図面の右側の幕板をはずし、床板施工後の長さに合わせてカットして取り付けます。

これでウッドデッキ本体の完成です。
完成直後ではお分かりいただけませんが、作成したウッドデッキは点検やメンテナンスが簡単にできる構造となっています。
釘や補強金物を使用していませんので解体して移設することも可能です。
総重量は130kgから150kgですので、いざとなれば大人3,4人で動かすこともできます。

当該ウッドデッキ作成の説明では、デッキ材にサーモウッドJ-DECKを使用した説明となっていますので、他のデッキ材を使用した場合には当てはまらない説明となっている個所がありますのでご注意ください。

ウッドデッキ本体完成後の作業と説明を割愛した作業について

ウッドデッキ本体作成で説明を割愛した作業

根がらみ

  1. 「根がらみ」とは、束と束を1枚の板(長さによっては複数枚の板)でビス留めし束が転倒しないようにする目的の部材名です。
  2. このサイトでは、合わせ束と根太そして床板はビスで十分接合されていますので、「根がらみ」を省略しました。
  3. 住宅の床下であれば「根がらみ」は見えなくなりますが、ウッドデッキでは「根がらみ」は見えてしまいます。ウッドデッキで「根がらみ」が見えない取付け方法のひとつに本サイトで取り付けた幕板を住宅側にも取付ける方法がありますので、ご検討下さい。
  4. 束の長さが2mや3mなどの時は、束石と束は金物留めで固定し、安全のため「根がらみ」も使用することをお勧めいたします。このような束が長いウッドデッキ(バルコニーやベランダ)は設計士さんと打合せして作成して下さい。

ウッドデッキの階段

  1. ウッドデッキ本体が作成できれば、ウッドデッキの階段作成はデッキ本体作成の応用として簡単に作成できます。そのため、ウッドデッキ階段の説明はデッキ本体と重複する説明となりますので割愛いたしました。
  2. ウッドデッキの階段は「階段」ではなく、「箱型階段(ステップ)」をお勧めいたします。
  3. 箱型階段の1段の高さは17cm以下が昇降が楽になり、1段の幅は30cmあると安心です。箱型階段の長さは、長ければ長いほど使い勝手は良くなります。初めてのDIYでもウッドデッキの外周2方向のすべてに箱型階段を設置する方もおいでになります。この場合、3段のウッドデッキで庭に降りる形状となります。

ウッドデッキのフェンス

  1. 先ずはじめにフェンスが必要かお考えください。ウッドデッキにはフェンスが必要とお考えの方が散見されますが、フェンス設置は必須ではありません。海外事例写真ではウッドデッキにフェンスを取り付けている写真はありません。
  2. フェンスは必要な場所にだけ取り付けて下さい。
  3. フェンスはウッドデッキ床板の上に取り付けるのではなく、束とフェンスの柱を一体とした束柱(つかばしら)の柱の部分に取付けます。そうしますとフェンスのグラツキがなくなり、補強金物も不要とすることができます。束柱のサイズはフェンス取付け作業が簡単となるサイズとします。33x95(1枚、2枚合わせ、3枚合わせ)、90mm角、105mm角などご最適なサイズとします。別荘地では150mm角の束柱などがに合いそうです。
  4. 日本では、フェンスと言えば「ラティス」が定番ですが、海外ではラティスフェンスは殆ど見かけません。クロスや縦格子など自作できる綺麗なフェンスを考案して下さい。

ウッドデッキ本体完成後の作業

外構木材用の塗料は2回塗りが一般的です。
ウッドデッキ本体は完成しましたが、塗装はデッキ組立て前の1回しかしていません。
2回目の塗装は、ウッドデッキ完成後数カ月以内に行って下さい。
ウッドデッキメンテナンスの作業も再塗装が中心となりますので、2回目の塗装は次のページで説明いたします。