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最終更新日:2017年10月25日

ウッドデッキ組立ての前作業、
カットしたデッキ材の塗装までの説明

ウッドデッキの図面が完成し、デッキ材も調達できました。
早く、ウッドデッキを組立てたいのはやまやまですが、デッキ組立ての前作業が有ります。
デッキ組立ての前作業は重要な作業工程ですが、楽しい作業とは言えません。
説明するだけでも楽しさなどは感じられません。
この作業が完了しますと、一番楽しいウッドデッキの組立てが待っていますので、産みの苦しさではありませんが頑張りましょう。

整地します

ウッドデッキ床板の正確な水平は、デッキの根太の水平で出しますが、整地でも有る程度の水平は必要です。

  1. 整地の目的:ウッドデッキ設置場所に雨水が溜らないようにする。
  2. このため、ウッドデッキ設置場所が周辺の土地より低くならないようにする。
  3. 設置場所が周囲より低い場合は、土や川砂などで盛り土する。
  4. 整地作業段階では、整地の水平レベル誤差は2cm程度とする。

平石を図面通りに設置します

束材に角材(90mm角、105mm角など)を使用し、束材の上に大引きを乗せる時は平石(または束石)設置で正確な水平を出して下さい。平石や束石で水平を出す作業はプロでも時間のかかる作業ですのでDIY初心者向けではありません
このサイトでは、束材に合せ束と根太を使用しますので、平石の水平レベルは適当で結構です。
束は地面より高い場所に設置するべきですが、束に耐久性の高いサーモウッドを使用しますので平石の高さで十分です。平石は地面との設置面積が大きいため荷重による地面へのめり込みを軽減できます。また、面積が広いため束を乗せる作業も簡単になります。平石は価格も束石より安いため一石三鳥の効果が有ります。

  1. 四隅の平石の水平レベルを揃えてか、四隅の平石の水平レベルに合わせ残りの平石の水平レベルを出す。住宅の基礎の高さは水平レベルが出ているため基礎の水平レベルを活用すると正確で便利である。
  2. 各平石の下の土を固めるため平石を置いたら体重を掛けて平石を踏み込む。水平レベルを確認し、平石の下の土を必要に応じ増減する。
  3. 平石の水平レベル誤差は、初心者でも20mm程度は出せると思われるが、最大でも使用する平石の厚み(高さ)以下となるようにする。

平石設置後に束の高さを実測します

前にも説明いたしましたが、ウッドデッキ作成は「現場施工型」となりがちです。
束の高さ(長さ)は、平石(または束石)を設置後に実測して決めると作業は非常に楽になります。ウッドデッキの出来栄えには全く影響しません。
ウッドデッキと掃出し窓の納まり束の長さ(高さ)は平石設置後に実測して決めます。

  1. 平石設置後に束の高さ(長さ)を測定します
  2. 測定場所:住宅の基礎に隣接する平石。掃出し窓がある場合は掃出し窓の水切り材と平石の距離を測定する。
  3. 床板と水切り材には5mmから10mmの隙間を開ける。デッキ材と住宅には必ず隙間を空ける。
  4. 作成する束の長さは、実測した束の長さより10mmから30mm程度短くする。根太の上端が合わせ束の上端より高くするため。
  5. 合わせ束の中央の束は外側の2枚より95mm(根太の高さ分)短くする。合わせ束の外側の高さが430mmであれば、合せ束の中央の束材の高さは335mmとなります(430mm-95mm)。


デッキ材を幕板、床板、根太、束の長さにカットする

部材サイズ共通化のメリットを生かした各部材の選別基準とカット方法

前ページの「木拾い結果」と3本の余裕加えた結果32本のデッキ材の原材料(J-DECK33x95x3900)があると仮定します。
これから、各部材を必要数カットしますが、幕板は幕板に適した原材料から、根太は根太に適した原材料からカットしますとデッキ完成後の見栄えや出来栄えが良くなるだけではなく、作業性も良くなります。

プロの施工業者さんは時間と手間の掛かるこの選別作業を割愛することが有ります。
DIYであれば、施工時間はプロ以上に有りますので必ず適材適所の原材料から各デッキ部材をカットするようにして下さい。
デッキ材原材料の各部材サイズの共通化は適材適所に原材料が使用できるメリットがあります

ウッドデッキの各部材の選別基準と長さの注意点は次の通りです

作成するウッドデッキは2mx3mの長方形ですので各デッキ部材のカットは、原材料の厚みに対しても幅に対しても直角にカットします。

  1. 幕板(上):長さ3000mm、カット精度高、幅反りが少ないもの(2mm以下)。根太と床板を隠す幕板とする時の長さ精度はマイナス0mm、プラス2mm以下とします。
  2. 幕板(左):長さ812mm(845-33mm)、カット精度低。
  3. 幕板(右):長さ2000mm、カット精度低。右側の幕板は床板施工後に最後の床板の長さに合わせてカット(精度高)するため、ここでは長めにカットする。(ウッドデッキは現場施工型)
  4. 根太(6本):長さ1960mm(2000-33-7mm)、カット精度低。根太が床板からはみ出ないようにするため、計算上の長さより短くカット(ここでは7mm)する。
  5. 床板(20本):長さ3000mm、カット精度高。木目の綺麗な材。根太と床板を隠す幕板とする時の長さ精度はマイナス2mm以内、プラス0mmとします。
  6. 合わせ束(24個):外側の合わせ束、長さ430mm48本、カット精度低。中の合わせ束、長さ335mm(430mm-95mm)24本、カット精度低。選別基準無し、何でもOK。
  7. 丸のこ電動工具の使い方丸のこ定規自作の説明もご覧ください。

「幅反りが少ない」の規格:製材JAS規格(平成19年8月29日改訂)では厚み方向の曲がりと幅方向の反りの区別が無くなり「曲がり」に統一されました。しかし、使い勝手を考慮しますと幅方向の反りが大きい製材品は曲がりの矯正ができないためDIYでは使用できません。幅反り材とねじれ材はプロでも使用しない欠点材です。製材JAS1級の曲がりは長さの0.2%(3000mmで6mm)、「仕上げ材(プレーナ仕上げなど)」の規格では長さの0.1%(3000mmで3mm)となります。幕板材と根太の幅方向の反り(曲がり)は長さの0.1%以下の材を使用して下さい。

「幅反りが少ない材」の測定方法:3000mmで3mm以下の幅反りを目視で確認するのは困難です。そこで、真っ直ぐな定規(なるべく長いもの)をデッキ材にあててデッキ材と定規の隙間を測定します。真っ直ぐな定規の代用として作成した丸のこ定規(長1500mm)や合板(丸のこ定規を作成した時の残りのベニヤ板)などを使用します。定規となるものが無い時は、2枚のデッキ材原材を厚み(短辺)と厚みが接するように並べます。この時、隣接した2枚の原材料に隙間が無いもの(1枚を裏返して再度隙の有無を確認します)が真っ直ぐな木材となります。


カットした材を全面塗装します

カットした材の木口(こぐち、切断面)を含め全面塗装します

ところで、貴殿は塗装派ですか、無塗装派ですか。
私は、ウッドデッキや物置に関しては塗装派で、木道(耐久性のある木材を並べた歩道)に関しては無塗装派です。

J-DECKを含めサーモウッドは含水率が低く濡れてもすぐに乾くため、カビや腐朽菌にとっては良好な生息環境ではありません。
従いましてサーモウッドは無塗装でも使用できますが塗装すれば耐久性は高くなります。日焼けして灰色となったウッドデッキや物置は、貴殿の庭に不似合いではないでしょうか。

2007年頃まで、弊社はサーモウッドの耐久性を誇示するために「無塗装でもOK」の説明をしていましたが、それは単なるそして愚かな自社商品のPR行為でしかありません。
現在では、サーモウッドにも塗装することをお勧めしております
弊社はサーモウッド以外の外構木材は取り扱っていませんが、仮にイぺやバツなどを取り扱っていたとしても塗装することをお勧めいたします

ウッドデッキの塗装は、デッキ材カット後に初回の塗装をします。
初回の塗装では、木口(こぐち、切断面)を含めた全面を塗装します。
サーモウッド完璧な乾燥材のため塗装性は非常に良好です。
塗装の仕方は「塗料と失敗しない塗り方」を参考にして下さい。
数枚の画像で塗装方法を追加説明しています。油性塗料の塗り方(画像で説明)も参考にしてください。