ウッドデッキの図面作成手順。完成図から書き始めます。


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最終更新日:2017年10月25日

2mx3mのウッドデッキの図面を作成します

図面作成前の準備と図面作成手順

ウッドデッキ図面作成前の準備

ウッドデッキ幕板の納まり根太だけを隠す幕板と床板と根太を隠す幕板 根太と床板を隠す幕板

  1. 使用するデッキ材サイズを決めるデッキ材のサイズ(厚み、幅)が決まりませんと図面が作成できません。木材は呼称サイズ(表示サイズ、ノミナルサイズ)と実サイズ(アクチャルサイズ)が異なることが有りますので、デッキ図面は実サイズで作成します。
  2. ウッドデッキの設置場所と大きさを決める。設置場所の大まかなサイズを測ります。ここではウッドデッキの大きさは奥行き(デッキ床板の幅方向)2メートル、間口(デッキ床板の長さ方向)3メートルのウッドデッキを作成します。
  3. デッキ床材の間隔(隙間、目地)を決める。目地の大きさ住宅街では5mm、別荘地など樹木の枯葉が多い地域では目地10mm、15mmなどを推奨します。このサイトでは目地の大きさは5mmを採用します
  4. 幕板の取付け方を決める。幕板は「根太を隠す」取付け方と「根太とデッキ床板」を隠す取付け方が有ります。「根太とデッキ床板」を隠す幕板は、見栄え上デッキ床板の全ての外周に取り付けることになり、図面作成段階では簡単ですが施工難易度は高くなります。「根太を隠す」幕板で十分ですので、このサイトでは根太だけを隠す幕板を採用します。「根太とデッキ床板を隠す幕板の取付け方法は後日記載いたします。
  5. デッキの形状や階段の取付け場所を決める。このサイトではデッキの形状は2mx3mの長方形とします。施工難易度は高くなりますが、長方形の角を斜めにしたり、円弧(曲線)とするウッドデッキもご検討下さい。階段の取付け場所や形状はこのサイトでは説明していません。階段の形状は箱型そして1段の高さは17cm以下が使い勝手が良いと思われます

ウッドデッキの図面作成手順と注意点

  1. ウッドデッキの図面(平面図、伏せ図)作成順番は施工順番とは逆になります。具体的な図面作成順番は次の通りです。完成図を書く⇒幕板伏せ図(幕板が必要な場所だけ)⇒根太図伏せ図⇒束伏せ図⇒基礎伏せ図(平石または束石)
  2. ウッドデッキの各部材の納まり図が重要な図面となります。細部の納まり図はウッドデッキの図面で一番重要な図面です。細部の納まり方は数通り有りますので、施工が簡単な納まり方、見栄えの良い納まり方となるように注意して下さい。
  3. ウッドデッキの立面図は細部の納まり図で代用できます。ウッドデッキに付随するフェンスを作成される時は立面図まで作成して下さい。
  4. 補強金物の使用は最低限にとどめて下さい。基本的にはウッドデッキ本体の作成では補強金物は必要ありません。ウッドデッキ作成で補強金物を使用する時はステンレス製の金物を使用して下さい。他のサイトでは、ツーバーフォー住宅用の金物を使用する例を散見しますが住宅用の金物は屋内専用金物で屋外では使用できません。
  5. ウッドデッキと住宅の基礎や外壁には適度の隙間が必要です。住宅の床板は外気を取り入れて換気していますので、ウッドデッキで住宅の床下の換気を妨げないようにします。ウッドデッキと住宅の隙間は少なくとも2cm程度は開けて下さい

ウッドデッキの図面は完成図から作成します

ウッドデッキの位置と大きさを決め完成図を描く

作図1:デッキの設置場所と大きさ(外周)を書く

  1. 完成図には隣接する住宅の外壁も記入します。
  2. ウッドデッキは外壁から数センチメートル(2cm以上)離して作図します。
  3. 掃き出し窓や掃き出し窓の水切り材なども記入します。ウッドデッキ周辺に外水道や雨水のふたがある時も完成図に記入しウッドデッキの使い勝手を検討します。
  4. このサイトでは、ウッドデッキの位置と形状は図1とします。
  5. このサイトでは、ウッドデッキ本体の大きさは2mX3mとします。床板の長さ方向は掃出し窓と平行とするのが基本です。
  6. 説明上、図1にはデッキ床材を描きましたが、完成図はデッキ本体の外周(長方形)だけを書けば十分です。


幕板(根太を隠す幕板)を記入します

作図2:幕板を記入する。幕板は必要な場所だけとする。

  1. 完成図に幕板を記入します。
  2. 幕板は見える場所だけに取り付けます。
  3. 図2の左側の幕板は10cm長くして外壁(基礎)側に差し込むと綺麗に見えます。
  4. 図2の右側の幕板の長さは床板張り終わり後に長さ調整(床板の張り終わりと幕板の長さを合わせる)が必要と思われます。このため、この幕板は少し長めにカットし仮留めして、床板が張り終わりましたら床板の長さ(出幅)に合わせてカットし再度取り付けます。
  5. このように、作図中に気付いたことは図面にメモ書きします。

ウッドデッキの施工では現場合わせ(施工しながら各長さなどを調整する施工方法)となりがちです。ウッドデッキは現場合わせの施工でも大きな問題は発生しません。
これが、「ウッドデッキはDIYの入門編」でもある所以です。



根太間隔を決めて根太の必要数を記入します

作図3:根太を必要数記入。J-DECKの推奨根太間隔は約600mm。

  1. 根太間隔はデッキ床板たわみ量に影響します。
  2. 床板のたわみ量は「住みごごち」に影響します。ウッドデッキ床板では最大たわみ量は2.0mm以下(推奨は1.5mm以下)としては如何でしょうか。
  3. サーモウッドJ-DECK33x95のサイズは、床板に使用する場合の床板スパン長が600mm前後で使用できるサイズとして開発しています。スパン長500mmから750mmまでの範囲で設計して下さい。
  4. デッキ間口長さ3mの場合、根太間隔が均等となるのは500mm、600mm、750mmの根太間隔となります。
  5. たわみ量が少ないデッキとする時は根太間隔は500mmとし、根太間隔を広くしたい場合は750mmとします。このサイトでは根太間隔は600mmとしますので、6本の根太を図面に記入します。

正確な根太間隔を計算し記入します

作図4:根太間隔を記入。両端の根太(際根太)の納まりに注意する。

  1. 上記の根太間隔600mmは正確な根太間隔ではありません。正確な根太間隔は全長(3000mm)から幕板の厚み(33mm)や合わせ束の厚み(33mm)そして根太自身の厚み(33mm)を考慮した計算結果となります。
  2. 根太間隔の計算結果:(3000-(幕板33x2-束33x2-根太33))/5=567mm
  3. 計算後の各根太間隔は567mmとなりますので、図面に根太間隔567mmを記入します。
  4. 計算結果が整数で割り切れない時(例628.5mm)は少数以下は切上げまたは切り捨てした根太間隔とします。このような時は最後の根太間隔で計算誤差を吸収します。


束の位置を決めて記入します

作図5:束の位置を記入。外周部の見える束は等間隔に配置する。

  1. 束と束の間隔は根太のたわみ量に影響します。
  2. 根太のたわみ量を少なくするために製材品の長辺(一般的に幅と呼ばれている面)を高さとして使用します。サーモウッドJ-DECK33x95を根太に使用した場合の根太のスパン長(束と束の間隔)は1mでも1mm以下のたわみ量です(想定荷重300kg)。
  3. そこで悩むのが束の間隔(位置)です。束はウッドデッキ完成後に見える束と見えなくなる束があります。見える束は等間隔に綺麗に設置するべきですが、見えなくなる束まで等間隔に碁盤の目のように設置する必要はありません。「根がらみ」を取り付ける時は碁盤の目のように束を設置して下さい。
  4. 図5の根太の両端を支える束以外は設置位置の変更は可能です。図5の左端の根太では上から2番目の束の位置が気になる方は位置をずらしても問題はありません。
  5. 束の位置が決まりましたら、図面に記入します。


平石の位置を記入します

作図6:束の下に置く平石または束石を記入する。

  1. すべての束の位置に平石を記入します。
  2. 購入した平石の大きさに合わせて平石の位置を図面に記入します。平石の中央に束が乗らない場所もありますので、そのような平石設置場所を図面で確認します。
  3. ウッドデッキ完成後、ウッドデッキ外周部の平石は見える平石となりますので綺麗に整列するようにします。

以上で図面(各伏せ図)が完成しました。

このサイトではウッドデッキの立面図は作成していません。
ウッドデッキ組立ての説明(束の長さと納まり)で立面図の代用をしています。