ウッドデッキの図面作成手順。完成図から書き始めます。


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最終更新日:2017年09月24日

食卓テーブル(脚は脱着式)を作成

使用した道具や作成のポイントそして反省点をお知らせします。

完成した食卓用テーブル
テーブルの脚はビス止めではなく脱着式とするため高い加工精度が必要です。
天板は幅90mmの板9枚を接着剤止め(Egde Glue)、脚は2枚の板を接着剤止め(Face Glue)、そして水性ウレタンニス仕上げとしたため作成日数は5日間を要しました。


サーモウッド30x90x3900mm、面取り加工なし6枚で食卓用テーブルを作成しました。脚は脱着式とするため加工精度は誤差0.5mm以内としました。完成後のテーブルは脚のガタつきもなく塗装も完璧で90点の出来と自己評価しました。

作成手順は以下の通り。

Step1:使用目的、作図、木拾い、長さカット
Step2:天板の横剝ぎ(木工ボンド、Egde Glue)
Step3:脚にコの字ボルトを取り付け2枚合わせ(木工ボンド、Face Glue)
Step4:天板を目的サイズにカットし天板裏面に裏桟を取り付ける
Step5:塗装仕上げ(水性ウレタンニス3回塗り、つや消しウレタンニス2回塗り)
参考①:使用した道具と道具の使い方

Step1:作成の目的、図面、木拾い、長さカット

Step1-1 作成の目的:
ホットプレートが置ける食卓用テーブルを作成。通常使用2人最大4人の大きさ。
テーブルの大きさ:約800x1100mm、高さ700mm

天板のサイズ決定:調達するサーモウッドサイズを30x90x3900mmとしたため、テーブルの幅(短辺)は90mmを9枚横剝ぎした810mmに決定。原材料サイズを30x89とすることも可能ですが、89mmは使い勝手が悪いため採用しませんでした。

Step1-2 図面作成:
テーブルの図面
方眼紙にテーブル裏側の裏桟と脚の収まりを実寸大で作図しました。
最終的に原材料サイズは30x90x3900に統一しましたが、無理のない範囲で使用する原材料サイズは統一し共通部材サイズとしますと適材適所に使用可能となります。
テーブルは左右そして上下に対称なため、脚の収まり1箇所の図面としています。テーブル作成中に裏桟の長さを実測し追加記載しました。
小職は元SEですが、図面作成ソフト(CAD)は思考の妨げとなりますので、まずは手書きで図面を作成し最後に清書しています。


図面には作成に必要な内容を記入します。作成中に追加記載することもあります。
図面に記載した内容は、木表か木裏か、ドリル穴の位置と深さ、コの字ボルトの各サイズなど。木材短辺の接着はEgde Glue、長辺の接着はFace Glueなど英語表記が楽な場合があります。なお、サーモウッドのFace Glueは2枚合わせでは木裏と木裏を合わせて接着します。木目が綺麗な木表を見せるためだけではなく「木裏に反るため」です。

Step1-3 木拾い:
各サイズ(短辺x長辺)毎に、原材料長さ3900mmが何枚必要かを把握します。
木拾い長さは、実質使用長さプラス50mmとしました。天板も脚も接着剤止めしますので接着剤止めした端部は接着不良が想定されるためです。天板は長さを綺麗に揃えるため接着剤硬化後に丸のこ定規を使用して切り落とします。

長さを綺麗に揃える時の切り落とす長さについて:切り落とす長さは、ノコの厚さプラス1mmが最小ですが、作業性を考慮し5mm以上の切り落としをお勧めいたします。当テーブル天板の切り落としは片側25mmずつとしました。

Step1-4:長さカット(木取り)
①原材料(30x90x3900 6枚)を木表を上にして並べます。
②初めに天板にふさわしい材9枚(長さ1100+50)を選び墨付けします。
③次に2枚合わせ脚の外側となる材4枚(長さ670+50)を選び墨付けします。
④次に天板の裏桟となる材(長さ1100 2枚、800 2枚)を選び墨付けします。
⑤次に2枚合わせ脚の内側となる材4枚(長さ670+50)を選び墨付けをします。
⑥全ての墨付けを確認し、長さカットします。

電動丸のこの角度確認:当長さカットでは50mmの余裕がありますので、1枚目を直角定規をあててカットした時点で、カットした材を裏返し(180度回転)カットした面と面を合わせて隙間が無いか確認します。隙間があるときは丸のこが直角にセットできていませんので調整し、次のカットで直角を再確認します。丸のこで直角にカットすることは基本で重要な作業です。

Step2:テーブル天板の横剝ぎ

木工ボンドで、天板9枚を横剝ぎします。木工ボンド塗布面は片側で、塗布面が木表(または木裏)が揃うように並べて塗布します。
(水で薄めて塗布すればよかったと反省。乾きが早い、薄く塗れない。)



木工ボンド塗布後は24時間圧着します。
幅810を圧着するためにクランプの購入を検討しましたが、8000円/個で最低2個必要なため購入を断念しました。結束用平テープ4ヶ所止めで代用しましたが全く問題なく圧着できました。平テープは伸びません、平テープを二重に巻き強く引っ張り木材の角で結ぶのがコツです。
写真の結束は正規の男結びと云う結束ですが、文による説明は困難です。

サーモウッドと接着剤:サーモウッドは完璧に乾燥していますので接着剤止めが可能な木材です。サーモウッド加熱処理サイズには厚さ50mmの限界があります。欧州ではサーモウッドを屋外用接着剤(レゾルシノールなど)を使用して大きなサイズとして使用しています。

Step3:テーブルの脚作成(脱着式)

今回一番苦労したのが、脱着式脚の作成です。

脚は30x90の2枚合わせ、内側の脚に「コの字ボルト」を取り付け天板裏桟とナットで結合します。

①加工精度が要求されますので、方眼紙で墨付けよう台紙を作成。


②脚用2枚の板を平テープで縛り、①の台紙を載せ墨付け。


③墨付けに合わせて粘着テープ(パーマセルテープ 白)を貼り付ける。
粘着テープに合わせて木材を切り落とし、サンダー仕上げ。
平テープを解き、脚内側の材にコの字ボルトを取り付ける。
脚2枚を木工ボンドで貼り合わせ平テープで圧着し24時間養生。


④長さ670mmにカットし、塗装仕上げ。
画像はコの字ボルトを取り付けた脚内側の写真。


外側となる脚の画像

Step4:テーブル天板を1100にカットし裏桟を取り付ける

Step4-1 テーブル天板のカット
天板の両端を切り落とし1100に仕上げる。
①切り落とす場所決め、墨付けをする。
②墨付け線に合わせて丸のこ定規を当て、電動のこで切り落とす。
(注)切り落とす天板の下に添え木を置くと最後まで綺麗にカットできます。


Step4-2 天板の裏側に桟を取り付ける
以下、塗装前の作業です。画像は塗装後の写真です。
①実寸大の図面を参考にし、天板裏面に脚の位置を書き込む。
②各脚の位置に合わせ裏桟を天板裏面に書き込む。
③桟の長さを実測し木材をカットする。
④各裏桟を木工ボンドで天板裏面に接着し、接着剤が硬化したら裏桟を天板にビス留めする。

Step5:塗装仕上げ(水性ウレタンニス、つや消しウレタンニス)

塗料は、食卓テーブルで使用可能な無害で、造幕タイプの水性ウレタンニスを使用。重ね塗りするため乾燥が早い(約90分)水性塗料を採用。
①塗装前に、サンドペーパー100番と240番でテーブル全体を仕上げる。
②水性ウレタンニスを塗り、乾燥後サンドペーパー400番で軽く塗装面を削り再塗装する。重ね塗り回数は3回。
③つや消しウレタンニスを2回塗りし完成。


使用した道具①:

  1. サーモウッド:30x90x3900mm 6枚(面取り加工なし)
  2. コの字ボルト(長さ70mm、太さ6mm)、プレート、座金、羽根付きナット
  3. ステンレス製ビス40mm(SUS NJDK40)、座掘り下穴キットS
  4. ステンレス製ビス90mm(SUS NJDK90)、座掘り下穴キット
  5. 木工ドリル 7mm、10mm
  6. インパクトドライバー
  7. 電動丸ノコ、丸のこ定規、ヤスコ、鉛筆、パーマセルテープ(白)、平テープ
  8. 手のこ、ノミ
  9. サンドペーパー:#100 #240 #400
  10. 巻尺(JAS1級、5.5m)、曲尺(50cm)
  11. 和信製水性ウレタンニス(ケヤキ)、つや消しウレタンニス