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最終更新日:2017年09月24日

木話03:構造用集成材に関する知識をアップしましょう。
集成材とは、エンジ二ヤードウッドとは、JAS製品とは、等々

構造用集成材には正しい知識の共有が必要です。

構造用集成材は乾燥材で強度が表示できるエンジ二ヤードウッド

新築木造住宅の約8割に構造用集成材が使用されています。このため、木材流通の川上では構造用集成材は説明をしなくても売れる時代となっています。2000年頃までは、構造用集成材は一般的な商品ではなく、多くの説明が必要でした。
構造用集成材の各種説明を利用して、エンジ二ヤードウッドや木材関連のJASの説明をさせていただきます。

集成材の特長

集成材は無垢材より1.4倍強いのか:集成材のメリットとして強度を高さをPRする人がいますが、集成材がムク材よりも強度が有る説明は正しい説明ではありません。集成材はひき板(ラミナ)の構成で集成材の強度を替えることができます。このように集成材は意図した強度で作成することができます。もちろん強度には上限があります。
集成材は乾燥材であることが最大の特長:集成材は乾燥したひき板(ラミナ)を積層し接着します。従いまして、集成材はどのような大きさでも内部まで乾燥した木材となります。住宅の梁用の中断面集成材や特殊物件用の大断面集成材でも内部の含水率は15%以下となっているのが集成材です。
サイズが自由な集成材:集成材の特長には、サイズの自由度があります。通常の製材品では原材料である丸太のサイズ(直径や長さ)以上のモノは生産できません。
積層材は強度のバラツキをなくす効果がある:従って、集成材の強度分布もバラツキが少なくなり、基準強度(各種許容応力度の元となる強度)も高くなる。

集成材はエンジ二ヤードウッド

エンジ二ヤードウッドとは:エンジ二ヤードウッド(エンジニアリングウッド)の定義は各種あると思われますが、丸太から製材しただけでは得られない木材加工技術による付加価値木材の総称であると思われます。
エンジ二ヤードウッドの種類:集成材、LVL、OSB、合板、パーティクルボード、MDF、HDF、不燃準不燃処理木材、I型(あいがた)ビーム、WPC(樹脂木材)、サーモウッドなどがエンジ二ヤードウッドとなります。
エンジ二ヤードウッドはすべて乾燥技術が必要:各種エンジ二ヤードウッドの生産過程では必ず乾燥工程があるようです。乾燥の目的は接着剤を使用するため、寸法安定性を良くするため、薬剤処理をしやすくするためなどとなります。いずれのエンジ二ヤードウッドの乾燥方法には、それなりの技術があります。

製材品を含めたJAS、JISの話

エンジ二ヤードウッドと製材品のJASとJIS:集成材など規格が必要なものにはJASやJISの規格で生産されます。生産メーカーが少ないエンジ二ヤードウッドには国としての標準規格はありませんので、JISやJASではなく個別に性能認定を取得します。構造材用途では無いサーモウッドにはJAS規格はありません。
製材品のJAS:製材品にもJAS規格がありますが、JAS認定材の製材品はほとんど生産されていません。北米や欧州からの輸入製材品は、それぞれの国の規格で生産され、JAS製材品の1級や2級にほぼ準拠した規格となっています。
日本は乾燥材後進国だけではなく、製材品の規格認証でも後進国となっています。