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最終更新日:2017年09月24日

■限られた道具と技術を駆使するのがDIYです。
DIYでは限られた道具と乏しい技術で工作しますので何から何までプロ並みに仕上げることはできません。
そこで必要なのが「創意工夫」や「理にかなった手抜き=作業の簡素化」なのですが、これは経験を積み重ねると益々面白くなっていく代物です。何かを工作しますと必ず新しい発見(反省)があり次のDIYが楽しみになります。
DIYの知識や技術などの経験は「3歩進んで2歩下がる」ことはありませんが、経験しなければ分からない事が多くあります。
DIYの入門編としてウッドデッキ自作をお勧めいたします。DIYウッドデッキを通し、木材の選び方と使い方、丸のこの使い方、ビスの役割そして「創意工夫」と「理にかなった手抜き」を経験され、DIYのファンになられることを切望いたします。

■電動工具、小物、ビス、塗料、木材選びのポイント
DIYならびにウッドデッキ作成で使用する電動工具

  • DIY用丸のこ、DIY用インパクトドライバー(電源コード付き)
    • 電動工具はDIY用で十分です。
    • DIYで使用する電動工具は電源コード付きとする。
  • その他の電動工具は必要に迫られた時に検討する。
    • ホームセンターで1日500円で電動工具を貸し出している店舗もあります。
  • 電動丸のこの使い方
    • 軍手は使用しない、シャツはズボンの中に入れる、首からタオルをかけないなど危険な工具であることを認識する。
    • 水平方向と垂直方向に直角(90°)に切る技術を身につける。
    • デッキ材の切断では正確な直角は不要ですが、物置などの箱物、椅子やテーブルなどの脚物では、直角の精度は重要で完成後の出来不出来として表れます。
    • 直角精度の確認方法。切断した木材の一方を裏返して切断した面と面を合わせ水平方向にも垂直方向にも真っ直ぐに繋がれば合格。

ウッドデッキ作成で使用する小物

  • 多少不便でも代替え品を使用し、新規購入は必要最小限にとどめる。

塗料の選び方

  • 油性塗料(オイルステイン)を推奨。塗りやすく塗りムラが無いため。
  • 塗料は高額商品です。高級ワイン並みの高額塗料が人気があるようですが油性塗料の効果(耐久性)は高額塗料と安価な塗料では特筆するほどの差はありません。再塗装でも塗料を使用しますのでご予算に合った塗料を選択します。
  • 外構木材の塗装で一番重要な事は、作成前に全面塗装をしたか否かです。

ビス(ねじ)の選び方

  • ウッドデッキ作成を含めDIYでは釘ではなくビス(木ネジ)を使用する。
  • 釘打ちよりビス留めの方が簡単で正確な作業となる。
  • 釘は木材を傷つけずに抜くことは困難(不可能)。
  • 雨水がかかる外構使用の木材にはステンレス製ビスを使用する。(メッキビスは不可)
  • ビスは木材の厚みに合った半ネジビス(ネジ無し部分の長さが重要)を使用する。
    • ネジ無し部分が「材の引寄せ」機能であるが、材の厚み以上にネジ無し部分の長さが無いと機能しない。
    • 材厚38mmではネジ無し部分の長さが38mm以上必要となるが、このような半ネジビスが無い時はビス留めする木材が浮かないように材を押さえ込んでビス留めする。デッキ床板など垂直方向のビス留めは押さえ込むことができるが水平方向のビス留めは材を押さえ込むのは困難である。(非力な方は、このような時はビス径より広めの下穴を開けると解決します)

DIYで使用する木材

  • 含水率20%以下(D20)の乾燥材(KD材)を使用する。
    • 理想的な含水率は15%以下(D15)であるが入手困難。
      • ホワイトウッドなどの欧州製材品の含水率は18%以下(実質は16%以下)である。
    • 乾燥材は割れ、やせ、曲がりなどの欠点の発生を軽減する。
  • 厚み、幅のサイズにバラツキがないものを使用する。
  • 幅方向に反った製材品はDIY(素人)では使用できない。
    • プロでも幅方向に反った(刀反り、幅反り)製材品は使用しない欠点材である。
    • 製材規格JAS1級(甲種構造材Ⅱ、乙種構造材)では長さに対し0.2%の曲がりを許容。4メートル材で8mm、3メートル材で6mmの幅反りはウッドデッキDIYでは手に合えないため、DIYでは長さに対し0.1%以下の製材品を推奨。
  • 使用する木材の各サイズはなるべく共通化し、適材適所で使用する。
    • このような木材の使い方が最適であり、2x4住宅の材料(ディメンションランバー)が良いお手本です。
  • 森林認証材(PEFC他)など環境に優しい木材を使用する。(DIYではこの配慮が欠けているようです)
  • 「木材ですので、曲がりや反り、割れ、サイズ違いはご容赦ください」などと記載しているサイトからは購入しない。
  • ホームセンターで木材を購入する時は、使える品質だけを選んで購入する。安易な妥協はしない。



デッキ材の選択

  • デッキ材は上記「DIYで使用する木材」に木材の耐久性が付加されます。
  • 外構木材はメンテナンス次第で耐用年数が大きく変わる。
    • 外構木材は住宅の土台より厳しい環境で使用されるが製材JAS規格は無い。
    • 「メンテナンスフリーや80年腐らない」などは保証ではないので過信しない。


■ウッドデッキ自作の各工程のポイント
設置場所を考える

  • ウッドデッキは風通しが良く、日当たりの良い場所が最適です。
    • しかし、ウッドデッキは必要な場所に作成しますので、好条件の場所とは限りません。
    • メンテナンスすることが重要であり、修繕できる工作物とすることが重要です。ビス留めして作成したウッドデッキの解体は簡単です。
  • ウッドデッキは住宅の外壁や基礎に固定しない。

デッキ床板の水平は根太の水平で出す

  • 整地、束石(平石)、束、根太の各工程で水平を出す必要はありません。
    • レーザー水平器を使用し各工程で水平を出す作業はプロ好みの仕事です。
    • DIYでは根太だけで水平を出し、平石設置や束の設置では水平出しは手抜きします。根太が水平であればデッキ床板も水平となります。

平石を使用する(束を土に触れさせない)

  • 木材は土に触れる使い方は厳禁です。常に木材の含水率が高くなり腐りやすくなる要因となります。
  • 束を土に触れさせないため束石や平石を使用します。
  • DIYでは束石ではなく平石を使用し、平石と束は固定しません。
    • 土との設置面積が小さい束石を使用する時は、地面へのめり込みを防ぐため束石の下を小石やコンクリートで固めます。このため束石の設置は精度が必要となります。できれば避けたい作業です。また、余った小石やセメントは家庭のゴミとして処分できません。不法投棄は厳禁です。
    • 束石の束を受ける面積は狭く高さもありますので、危険防止のため束を束石に固定しますが、固定した場所は水切れが悪くなり腐れやすくなります。2x4沓掛は水が溜る構造なので束受けには向いていません。
    • 平石は庭の歩道用であり、束石や羽子板付き束石は簡易建築物のためものでありウッドデッキの束受けを考慮した代物ではありませんのでいずれを使用しても五十歩百歩です。
    • それであればDIYでは作業が簡単な束石を選択します。

根太が完成したら幕板を取り付ける

  • 幕板取付けデッキ床板施工の前に取り付けます。
    • 幕板取付けを最終工程としますと、前工程までのしわ寄せが幕板取付けに影響し難しい作業となります。
    • 幕板は見える部材ですので綺麗に取り付けられる時点で取り付けます。そのため、根太作成後の作業となります。
  • 幕板は見える(必要な)場所にだけ取り付け、周囲全体を覆う必要はありません。
    • 幕板の役割は、根太隠し、デッキの化粧(意匠)ですので、見えない場所に無理に取り付ける必要はありません。

デッキ床板は庭側から張り始め、住宅の外壁側で張り終わります。

  • 庭側のデッキ床板を綺麗に見せるためにデッキ床板は庭側(幕板側)から張り始めます。
    • 張り終わりは住宅の外壁側とします。デッキ床板は住宅の外壁には触れないように数センチメートルの隙間をあけます。
    • デッキ床板の最後の1枚の幅も他のデッキ床板サイズと同じになるようにデッキサイズ(出幅)を設計します。
  • デッキ床板の幅サイズや床板と床板の隙間(目地)サイズには僅かな誤差が付きものです。この誤差は、住宅の外壁とデッキの隙間で逃がします。

庭に降りる階段を作成する

  • デッキ本体が自作できました。階段はご自分で考えて作図し作成して下さい。
    • 1段の高さは家族構成に合わせて決めます。一般的に階段の1段の高さは17cm以下、1段の幅は40cmとすると快適になります。一段の長さは長いほど使いやすくなります。
    • 階段作成でもデッキ材の幅はカットせずにそのまま使用する工夫をします。
    • 各種条件を組み入れますと、階段の形状はハシゴ型ではなく箱型になると思われます。

補強金物は不要

  • ウッドデッキ本体では補強金物は必要ありません。
    • ツーバイ材でウッドデッキを自作される方でツーバイフォー住宅の金物を補強金物として使用される方が散見されますが、この金物は屋外で使用すれば錆びて強度はなくなりますのでご注意ください。
    • もし、補強金物を使用する時は鋼種に注意しデッキが解体できる場所(方向)に取付けることをお勧めいたします。もちろんビス留めで釘は使用しません。

こだわりを持つ

  • このサイトに記載した内容はあくまでもDIY初心者へのヒントですので、ご自分で作成したいウッドデッキを自分流に作成されることをお勧めいたします。何物にも拘束されないのがDIYです。